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11年と324日。

自分には願いがありました。

ここしばらくに心に刻んできた目標。

 

それは、

 

・母親に三国花火を見せてあげたい。

・祖母、親戚に家を見せたい。

・わんこを作った庭で遊ばせたい。

 

この3つ。

 

この3つの願いが叶った8/13。

愛犬のわんこが天国へ旅立ちました。

 

11年と324日。

自分と共に生きてくれました。

 

ここからは、

自分の普段の読び名である、

「ももさん」とわんこの事を記します。

 

 

最初会ったときは0歳。

大の動物嫌いだった自分。

 

「犬を飼ってる人間の気が知れない」、

まで言ってました。

 

それを完全に裏返し、

そして愛情へと変えてくれました。

頑固な自分を変えれた尊い存在です。

 

昔からの自分を知ってる方は、

ももさんなしでは自分の変化は語れないでしょう。

それほどに愛している家族です。

 

 

一緒に歩み、一緒に寝て、一緒に起きて、

一人暮らしだった自分と一番ともにいた存在です。

毎日ね。

 

という流れで、進めていきたいのですが、

いま、思いを詰め込むには、

少し心の状態がよくありません。

 

今日は今の少しだけ想いを綴らせてください。

 

この数か月間、

2月の結婚から人生で一番の怒涛の流れ。

 

先に踏み出しそうと思ったのも、

喜んでくれる家族、わんこ、

そんな笑顔を見たい、という理由も自分にはあります。

 

心配をかけ、

ばかばかしいと思われるかもしれませんが、

自分はももさんと意思が通じてると本気で思ってます。

 

「8/11に花火についに母さんを呼べるんだ」

 

「8/12に砺波ばあちゃんとのぶちゃんとかよさん、

そしてけいちゃんがきてくれるんだって、騒がしいね」

 

「このデッキと庭で遊ばせてやることが夢なんだ」

 

そんな会話をしてました。

多分ずっと。

想いを決めてからずっとです。

 

 

8/8。

引っ越しの日。

 

共に自分は15年、ももさんは11年、

すごした部屋からの引っ越し。

 

これがまた大作業で。

ゴミ袋が30個以上。

完全に見積もりがミスでトラックが小さかった。

 

大変だったけど、ももさんは大人しく待ってくれてました。

ベッドの上でゆっくり。

足が弱ってたので最近はすっかり畳の冷たいとこで寝てたね。

灼熱の部屋でよく耐えてたなと。

 

毎日待ってくれてありがとう。

 

 

出発の時。

何度も何度も一緒に出た玄関の前で。

最初、広いなーって思って決めた部屋。

 

2階はももさんのものばっかりになったね。

新しい家に行こう、きっと気に入るよ。

 

 

そして新居へ。

最初は怖がっていたね。

 

でもすぐ慣れたね。

 

この場所が大好きになって、

いつもここにいたね。

 

気持ちよさそう。

灼熱の2階から快適な生活になって、

自分が勝手に喜んでました。

 

ちょっと調子悪かったけど、

おやつとか食べてたし、歩いてついて来てたし、

妻をずっとおいかけてました。

 

いままで自分ばっかり追いかけてきたのに、

何かを教えてたのかな、伝えようとしてたのかな。

 

 

座布団に座って上目遣いしてたね。

 

 

8/11。

母親と三国花火へ。

家では人気者。

 

本当によかった。

願いが叶った。

 

 

 

 

 

8/12。

この日、誰も分からないかったかもしれませんが、

ずっと「何かがおかしい」と自分は思う。

ももさんから言葉が伝わる。

 

真剣にずっと言うもそりゃ伝わらないな。

と、なぜか、急に庭にももさんを出してみる。

 

いつもよりも大きく足を動かして、

部屋に入ってくる。

この光景を何度夢見たことか。

これで二つも叶った。

 

 

 

AM10:00。

祖母と親戚が新居へ。

ばあちゃんに見せれた。

 

みんなも盛り上がってくれた。

 

本当にうれしい。

昔から世話になってる親戚の皆。

感無量。

 

二日間で三つも叶った。

 

ここしばらく思ってた願いが一気に。

 

そして親戚に大人気のももさん。

ゆるーく横になったりして、

親戚に沢山なでられてご満悦そう。

 

このまま逝ってしまってもいい、

なんて言葉がなぜか脳に出てきてしまい振り払う。

なぜそう思ったかは分かりません。

 

沢山の家族でオードブル。

初めての持て成し。

そしてこの「家族」という感覚。

 

なんて毎日賑やかなんだろう。

ってももさんも楽しそう。

 

と思ってたお昼下がり。

出前でおろしそばを頼んで食べ終わる。

 

そろそろ仕事にいかないと。

皆さん来てくれてありがとうございました。

では早い時間ですが、お開きに。

 

って流れの中で、

変な感覚に呼ばれて、ももさんを見る。

すると、口から血が出てる。

 

どうやら垂れる前に知らせてくれたらしい。

それほどに奇跡的なタイミング。

そしてなんでこのタイミングで血なのよ。

 

って冗談から始まるも、

塊やら色々と口に出てくる。

え?え?と大慌てが。

 

 

ももさんは極度の貧血。

過去の大手術から脊髄の働きが弱い。

普通のダックスに比べると数分の1しか血がありません。

 

ですので流血は一大事。

なぜ急に…

 

まさかと思うけど、

我慢して我慢して、

全てが叶った、今のタイミングなのか。

 

いや、まさか。

うそでしょ。

 

その数分後には頬っぺたが急に腫れだし、

パンパンに。

何倍にも膨れ上がるほっぺ。

 

なんじゃこりゃ。

一体どうなったらそうなるのか、

何が原因なのかは分からない。

 

慌てて閉まってるお医者さんの門をたたく。

時間まで待った返答は原因不明。

というか体にこれ以上、負荷をかけれない。

 

最初なにを言ってるか分からず、

医者なんでしょ、と電話で焦るも、

出来ることとできないことはある。

 

そしたら血がピタッと止まったらしい。

 

いや…止まったというか、

ももさんは多分、もう血がないんだろうと思った。

出る血もない状態なんだろうと。それくらいに流血。

 

ここで目の前にあるかもしれない現実と向き合う。

目の前過ぎて見えない、見たくない現実と。

 

しかしながら医者は家で安静で、

とだけ、伝えられ、帰宅。

輸血とかそういうのにはならないのか…

 

でも、近くで少しでも負担がないように選んだお医者さん。

前の医者に相談だけしようと思ったら、

その時間からお盆休み。電話繋がらない。

 

こんなタイミングあるかよ…

 

で、様子を聞くと落ち着いてるらしい。

そうか。それならこのお盆休み期間が終わったら連れて行こう。

いない時間を確認できるようにウェブカメラ買いに行こうか。

 

とか色々と胸が張り裂けそうになりながら、

 

そういえばももさんに言ってあったこの日、

我が家では、妻の友人たちが家に泊まりに。

5人も来て、ここでも大人気のももさん。

 

皆にこれでもかというほど撫でられ、

触られ、

さぞや幸福な時間だっただろうと。

 

帰りに大量の大好物を買い込んで帰る。

でも好きなものも全然食べない。

 

朝までは餌こそいつもの草食だけど、

おやつは食べてた。

 

もっと早くに、それこそ引っ越し前の時に買ってやればよかったとか。

色々と悩んでしまう。

 

出来ることは一緒にいて回復を待つことだな、

って撫でてると夜中に過去に開いたことないくらい目が開く。

でも、一瞬のことだろう、と撫でてたらまた眠りに。

 

少し水を飲み、また眠る。

血を作ってるのだろうと、

安静にしてるのだろうと思いこませた。

 

深夜2時。

来客はまだまだ眠らなそうだったので、

二階へ。

 

おやすみ、って言いたくなかったので、

チラッと呼吸を確認。

いっぱいなでた、背骨の手術跡もこれでもかと。

 

そして次の日の朝。

5時過ぎに何か起こされてる。

夢で何かを奪還する、って内容になぜか最後のももさん登場。

 

下ではみんな寝てるし、

あまり過敏になってもなー、って少しだけ、

30分だけ我慢する。

 

AM6:00。

ごそごそと下では物音。

もう起きたのか、早いね。

 

ってちょっとももさん見てくるね。

 

って階段を降りると、

いま息を引き取ったかのようなぬくもりで、

安らかに眠っていました。

 

一瞬パニックになり、

涙が止まらず、もう立てません。

 

聞けば5時あたりでは物音で首を上げたそうです。

その時に部屋には沢山の人。

 

ああ、人がいっぱいだ。

こんなに何人もの人が一日で会いに来てくれる。

 

ずっと留守番でいつも一人だったのに。

 

きっとももさんは、

もう大丈夫だろう、と思ったのでしょう。

 

いや、ずっと自分の話を聞いてて、

一番人が家にいる日、

そして別れを伝えれる日を選んだのだと思います。

 

最後は沢山の涙に囲まれて天国に旅立っていきました。

いつもいう自分の人生の終わりのイメージと重なる。

ここまで徹底して伝えてくれるのか。

 

すごいです。

ももさんは本当にすごい。

 

色々と設備を買うとか治療とか、

それも聞いてたのだと思います。

一番、何一つ負担をかけない形で眠りました。

 

愛おしいほど。

何一つ。

それも自分で選んだのだと思います。

 

 

ここまでは強く理解してますが、

自分の中でできたこと、してやれたことが頭をよぎってしまい、

悔しい思いがありすぎる。

 

あのタイミングで遠い病院に行ってたらどうなってただろう。

一緒にもっと寝てやりたかったな。

もっとご飯を食べさせたかった。

 

ちょっと元気がなくなったときに、

もっと元気が出るようにしてあげればよかった。

 

年齢的に寝てばっかりがいいのだろうと、

勝手に思い込まずにどこにでも連れて行ってやればよかった。

 

とか、ごめん、と最初言ってました。

 

 

でも、

でもね、

 

あんなにも沢山の人に見送られ、

最後のこれでもかと人に会い、

愛に包まれながら眠りのまま最後を迎えたももさん。

 

本当に幸せだったと思います。

自分勝手ですが、ずっと我慢して我慢して、

この日を迎えて、安心の中で眠ったと思います。

 

これ以上ありません。

本当、あのタイミングで一日もズレちゃダメ。

変な話1時間でもズレたら、もっとパニックになってました。

 

だから、

ここまでの様々な事をすべて含めて考えると、

この日のこの時間を選んだんだと思います。

 

すごいね。

本当すごいよももさん。

えらい。こんなわんこ他にいないよ。

 

 

 

だからくよくよしない。

もう謝らないし、これからは感謝しかしません。

 

ありがとう。

 

本当にありがとう。

 

この11年、自分を支えてくれました。

ずっと自分を見ていてくれました。

自分だけとは言いませんがほぼ自分だったと思います。

 

 

これからどうなるかは分かりませんが、

この日は、今までで人生の一番の日でした。

最高の日でした。

 

最高の自分をももさんに見せることができ、

最高の自分だと伝え、

天国へ見送りました。

 

 

心の状態は極めて悪く、

気を抜くと泣いてしまいますが、

それも愛があるから当たり前だと思います。

 

ってことで会ったときに凹んでたらすみませんw

いま持ち直そうと必死です。

 

 

このブログでも、

沢山のファンがいるももさん。

ちゃんとお伝えしたいと思いましてご報告でした。

 

 

 

ももさんと遊びたいと思ったウッドデッキ。

そして芝生。

今日も泣きながら水巻いてました。

 

思い出すことは心の中に働きがあるという事。

 

 

目を閉じて眠るように亡くなりました。

犬は亡くなるときに目は閉じないそうです。

(ちょっと開いてましたがそっと触ったら閉じました)

 

 

そんな少しのことで、

安らかに眠ってくれたのだと確信しています。

 

この庭はももさんのだからね。

ゆっくりおやすみ。

天国でもいっぱいゴロゴロするんだよ。

 

ありがとう。

 

 

 

 

近くで共に泣いてくれる妻がいたから、

何とか立ち上がれそうです。

 

 

二人で糸を半分と書いて「絆」。

ももさんが残したものは、

思った以上に大きく、尊いもの。

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

これから立ち上がり、

頑張ります。

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