二つ目と三つ目とありがとう。

牛歩ですみません。

振り返りつつ、記録していってます。

 

暗いというか向き合った記録というか、

こういう内容は、苦手な人も多いかもしれません。

すみません。

 

最近はいつもよりもより多くの方に読んでいただいています。

ありがとうございます。

一緒にももさんの事を思ってもらえるだけで、本当に嬉しいです。

 

一緒に泣いてくれた方、救われています。

感謝しています。

 

 

 

怒涛の8月。

花火の翌日。

 

地元から、祖母が家に来る。

新築のお祝いに駆けつけてくれる。

 

(婆ちゃん好きをアピールするのではなく、

本当に世話になった最愛のとなみ婆ちゃん。

婆ちゃん史上最高の婆ちゃん)

 

そしてここしばらく、

ずっと世話になりっぱなしの親戚の皆も、

一緒に来てくれる。

 

そんな思い出の8/12(土)。

 

前日の半分。

前半半分だけお店はお休みです。

15時に出発したから15時まで休み。

 

朝から妻の粋な計らいで、

母親と近所のひまわり畑に突撃。

一面ひまわり。

綺麗でした。

柔らかい土の斜面で母親が転ぶアクシデント。

幸い怪我がなくて本当によかった。

 

「あこに見えるのが動物病院だよー」って言われて、

すごいとこにあるんだなと思いました。

思えばこれも呼ばれてたのかもしれません。

 

そして帰って一同を迎え入れる準備。

 

そしてらビビビと何かが脳裏に走る。

ももさんからのメッセージだ。

 

いまいち何が言いたいか届かない。

でもいつもよりもなんかこっちを見てる。

ずっと上目遣いしてくる。

 

そういうわんこじゃないのにな。

餌もチラつかせてないし。

お薬も朝から飲んだ。

 

ここで、

「なんか変だよ、なんか言ってる」

って言いだしても、伝わる訳もなく。

 

いつもの自分の独り相撲を感じる。

 

でも何を感じたのか、

この日はももさんにまだお披露目してなかった、

庭のウッドデッキ、そして芝生を見てもらう。

 

「これやって見せたかったんだ」

「どう?広いでしょ、ここがももさんに庭だよ」

 

って直陸不動で立ち尽くし、

少しゆっくり空気を感じた後、

いつもより大股で歩き、リビングに戻ってきました。

 

段差もモノともせず。

きっと嬉しかっただろうと、

あの動きを見て自負しています。

そんな事を目標にしていました。

前日に続き、

今日もまた一つ達成した。

 

これからはきっと芝も生え揃うよ。

足はずっと調子悪いけど、

一緒にリハビリしようね。きっとよくなるから。

 

もっと元気になるからね。

って語り掛けると、

しっぽブンブンで返してくれました。

 

 

お昼。

皆が到着。

車から降りてくる婆ちゃん。

 

ああ、この日この瞬間を一つのモチベーションにしてた、

そう感じました。

感慨深かった。

 

「いいね、良い家だね」って言ってもらえた。

色々と座りやすいように工夫もした。

何よりも婆ちゃんは元気だった。

 

電話で聞いたりするのはうそのように、

本当に自分と会う時は元気。

ハキハキしてるし、いつも変わらないとなみ婆ちゃん。

 

それが嬉しかった。

いつもよりも元気、って聞くと「ふーん」って顔してますが、

心の中じゃめちゃめちゃ喜んでます。

 

そしてYUKIBO-に頼んだオードブルを取りに行って、

穴のあくほど家の説明をして、

皆でご飯。

 

東尋坊に行って雨が降ってきたのでこっちにきたり、

続々と集まってくる家族。

幸せな時間。

 

ももさんは犬が苦手だっていう、

かよさんとけいちゃんにこれでもかというほど、

撫でられ、かわいがってもらう。

 

長い時間とことん幸せそうな顔。

目に焼き付いてます。

ヨダレを垂らすのではないかという恍惚な顔でした。

これに5倍くらい癒されたって感じです。

 

頭にまたビビビ。

「もうこのまま逝くね」

って謎のイメージ。

 

なんかももさんがこのまま逝くね、って言ってるんだけど、

って一応言うも伝わらず。

そりゃそーよね。冗談に聞こえるわな。

 

そんなにぎやかな家の中。

こっちにきて19年。

こんなに自分ちに人が集まるのは初めてのことだな。

 

県外からわざわざ。

これってすごいことだなー、って、

名物のおろしそばを出前で頼む。

 

YUKIBO-のとこのは辛み大根で当然辛い。

もってきたときに、ももさんの話とかしてたので、

心配かけちゃったね。

 

んでおろしそばも食べ終わり。

時計はもう昼もまわる。

 

もう少ししたらお店に行かないと、

って伝える。後ろ髪引きながら。

せっかく来てもらったのに申し訳ないです。

 

これで婆ちゃんに、家族に家を見せたい、

って自分の目標が達成しました。

3つ掲げた目標が叶う。

 

人生で大きな日。

この日のためにどんだけ頑張ったか。

そしてどんだけ心待ちにしたか。と37年を振り返る。

 

幸せでした。

願いが叶うということのは、

人生の絶頂にいる事だと思います。

 

 

 

お盆は休みじゃないんですよねー、

ってではお開きに。

 

 

って空気になったら、

またももさんからビビビ。

「こっちみて」って。

 

え?ってチラッと見たら、

まさに今、口の中から血が出てきてる。

え?なんで、って口をめくると血が溜まってる。

 

さっきまでなんともなかったのに…

血を心配する自分。

数か月前から貧血で何もできなくなってるももさん。

 

治したかったところもいっぱいあったけど、

何度もした血液の治療は、

貧血が治るものではありませんでした。

 

そして普通にしていることから、

慢性的に、そう、何年もの間、

貧血だったことが明らかに。

 

血に敏感なわけです。

とても敏感。

 

ティッシュで拭いても拭いても、

薄い血が出てくる。

よくよく見ると肉の塊みたいなのもある。

 

「これは大変だ、すぐにお医者さん行かなきゃ」

ってなったのは数分後。

そしてその数分で、見たことがないくらいに頬っぺたが腫れてる。

 

なんじゃこれ。

本当、一体急に何なんだよ、

どうしたんだよ。

 

って取り合えずさっきのひまわり畑の病院に行こう。

って思う、近いし、負担が少ないはず。

いつも病院まで行ったらいまの時期1時間はかかる。

 

それまでどうなるか自信がない。

少しでも、少しでもリラックスできるように。

 

って病院に電話してもどこも繋がらない。

お盆期間の昼間。

休憩してる。

 

埒があかない。

取り合えず行こう、とさっきの近くに行くと、

やってないし誰もいない。

 

失礼ながら後ろから入らせてもらったが、

誰も常駐していない。

この緊急時にあと1時間待てば開くと書いてある。

 

ここでジャッジを求められる。

遠距離まで連れていくか、

それとも近くで安静にして、開くのを待つか、だ。

 

出した答えは、

この状態で長時間連れて行くのは危険だ、

さらに見てもらうまでおそらくまだまだ時間がかかる。

 

一分でも早く見てもらえるから、

一回見てもらおう。

だからあとは頼んだ。

 

と妻に託す。

そわそわしてる中でお店へ。

連休期間中だからか、ずっと沢山の人人人。

 

話着てるといない時間も本当に大変だったらしい。

迷惑かけたな、クヨクヨできないってお店モードに。

心配して電話を待ってました。

 

そして電話が鳴る。

会ったことがない、新しい病院、

女医さんだ。

 

ももさんの体の事を聞かせてほしい。

と言われたので過去の経緯、

そして写真で撮ってあったデータを送る。

 

状況は伝わり、

いまは口を開けることも負担になるので、

難しいらしい。

 

聞けば血は止まってる。

あれが止まるのか…膨らんでたとこの溜まったのが、

なくなったってことかな。

 

原因は?

分かりません、不明です。

 

歯の部分から、って憶測で言われるも、

頭の中じゃ、それじゃ急に頬がパンパンまで膨らまないでしょ。

とは言っても、なにから血が出てるかは不明。

 

いや、あの出血自体がなんだったのか不明。

家で安静にするしかないです。

と新しい病院は言う。

 

入院とか輸血とか、

そういう判断にならないのか。

暑いから快適がいいのだろう。

 

信じると決めたから信じるしかない。

自分で決めたこと。

 

あこに行こう、って冷静ではなかったのかもしれませんが、

判断は判断です。

 

お盆という期間も、

病院の場所を決めたのも、

全部ももさんの判断だった気がしてなりません。

 

 

 

うーむ。

もしも血がなくなって出てないだけだったら…

って一応、過去にお世話になってる病院に電話。

 

繋がらない。

さっきお盆前のやってる時間が終わった。

電話もいっさい繋がらない。

 

まじかよ、

こんなタイミングあるかよ。

ってお店で半泣き。

 

聞くことすらできないなんて残酷だ。

いつもならやってる時間。

やってる曜日。

 

なんなんだよ一体。

と何度この日は思ったことでしょう。

 

近くの病院は明日も朝やってるから、

明日また一緒に行こう。

と考えて少し落ち着く。

 

冷静を保つことが難しかったことを覚えています。

 

現状を何度も聞いて、

この日は妻の同僚が家に遊びに来る。

5人も泊まるそうだ。

 

少し仕事も追いついてないし、

遅く帰るかなー、

って思うも、ももさんが心配で早く帰る。

 

餌を沢山買って、

大好きな柔らかいシリーズを買い込んで。

 

到着。

女子会してる横で寝てるももさん。

 

「さあ食べな」って意気揚々とご飯をあげると、

食べない。

口もつけない。

 

たまにペロッと水をなめ、

そこにご飯を入れて体に入れた感じ。

閉じた口に少しづつ入れてあげる。

 

そんな事しかできない。

なーにきっといま、血をいっぱい作ってるのさ。

 

寝るのは大事だよね、

って思うも、感情は冷静ではんなく、

掃除でもしないと心を保てない。

 

それでは沢山の人に心配され、

撫でてもらえるももさんは恍惚の表情。

顔だけ見てると、安心しきった顔でした。

 

帰って3時間ももさんと撫でて、

途中、見たことがないほど目を開くも、

背中の傷口をずっと撫でてやると、見開いた目もやすらぎ。

 

ゆっくりと眠りに落ちていきました。

それはAM2時くらい。

 

ひたすら明日の病院のことだけを考えるも、

あんまり暗い顔できないな、人の手前。

って夜。

 

眠りについたももさんを横目に、

「おやすみ」は言わないでおこう。

って2階にあがりました。

 

そして眠れない。

珍しく眠れない。

 

 

8/13(日)。

運命の朝。

ちょっとだけ寝た5時すぎ。

 

何かに呼ばれて起きる。

も、下では沢山の人が寝てる。

 

皆を起こすのも悪いし、どんだけ心配してるのか、

心配しても自分に負担になるだけ。

信じるしかないよ。

 

って30分我慢した、

でも下から物音。

誰かが起きたらしい。

 

このタイミングなら、と、

「ももさん見てくるね」って小走りで降りる。

 

おはようございます。

と挨拶をすませ、みんなが普通なら問題ないだろう。

 

「ももさん、おはよ…」

前日から何度も確認したお腹の動きがない。

呼吸がない。

 

まさか…と触ると、

その少し前に亡くなった暖かさがある。

叫ぶもどうしたらいいか分からず。

 

どの部屋に行けばいいかもわからず。

上に駆け上がり取り合えず立てない位に泣く。

立ち上がれる気がしない。

 

気力を振り絞り、

ももさんのそばへ。

気が付いたのはのは自分だった。

 

聞けば1時間前は顔をあげたらしい。

とリビングで起きた人に教えてもらった。

 

「人がいっぱいだ。

そろそろ起きてくるのかな、

心配かけないようにこのまま眠るね」

 

とでもいうかのタイミング。

体温も温かさもありました。

安らかな寝顔と共に。

 

 

この朝は大人数のリビング。

皆が泣いてくれました。

こんなに沢山の中で逝くやつがいるかよ。

 

いつも二人だったのにね。

いつも二人で起きて、二人で寝てたのに。

 

こんなに沢山の人に囲まれて安心したのかよ。

なんてタイミングだよ。

こんなことあるかよ。

 

本当に選んだとしか思えないよ。

どうしたらいいんだよ、ももさん…

 

自問自答、そして質問、

悲しみ、悔しさが身を焦がす。

 

まさか呼んでくれたさっきだったのか…

いやあの時がおやすみだったのか。

昨日言えなかったおやすみ。

 

言葉にするには難しかった。

というか無理だった。

 

ありがとう。って素直に言えばいいのに、

口を開けばごめん、ばかりだった。

もっとこうしてやれば、ああしてやれば。

 

あと5分、いや10秒とか。

頭がおかしくなりそうになる。

涙が止まらないし立つ気力がない。

 

色々と思考が悪い方に行きそうになると、

ももさんが助けてくれる。

 

なにいってんの、幸せだったよ。

って。

 

新しい家に来て、みんなに囲まれ、

見守られ、泣かれ、ともに過ごした人の、

夢が叶った日、瞬間に天国へ旅立つ。

 

もしも輸血、もしも延命、

点滴、病院、とかいろいろ考えても、

 

知らない場所で見守られずとか考えたら、

自分のベッドで眠るように。

そして沢山の人に見送られる。

 

なんて奇跡あるのか。

すごい。

本当にすごいよ、ももさん。

 

自分はいつも生き方の後に、

終わりを想像することの重要性を人に言います。

どういう最後で、どんだけ葬式に来てもらえるか。

 

それを考えれば、悪いこともしないし、

人にやさしさをもてる。

 

どこかで何かを人に残せる、

幸せにできるような人間になりたい。

皆にもそう、なってほしい。

 

いつも言う事。

 

まさかそのことを常に横で聞いていたももさん。

それは本当だよ、しっかり生きてね。

って教えてくれるなんて夢にも思っていませんでした。

 

文字にするとするで涙が止まりませんが。

 

優しさ、家族、そして誰かのために、

大事なことをももさんから学びました。

 

自分の人生にかけがえのない大切な事。

自分を支えてくれてありがとう。

ありがとうしか言わないよ。本当にありがとう。

 

 

綺麗なまま。

少しでも寝たままで見送ってあげたい。

 

葬儀へ向かい、

天国へ見送りました。

 

見送る最後の、

あの時の感情は耐えがたい凄まじいものでした。

この世の地獄とまで思いました。

 

そんな何でも深い闇の気持ちになるときに、

ももさんからの声を思い出し、

何でも立ち上がりました。

 

今では家のいつもの場所に小さくなって、

見守ってくれています。

 

沢山の奇跡を起こしたわんこ、ももさん。

書いても書いても書き足りませんが、

行動にはすべて理由がありました。

 

妻はそれを託され、

そして受け止めたと言ってくれました。

 

強がりたいところなのですが、

今回はともに泣いてくれる妻がいなかったら、

自分はきっと立ち直れなかったかもしれません。

 

一緒に泣いてくれる人がいる。

そんな幸せな事、他にないかもしれません。

それをももさんは分かっていたのでしょう。

 

安心。

大丈夫。

そんな事をしばらく言われてましたからね。

 

絆。

これを絆というのでしょう。大きな大きな。

 

たまに緩んだり引っ張ったり、

二人で持つ糸を相手のために保ち、

そして弱いときは相手に助けを求める。

 

すごいことだったんです。

こうやって書き過ぎる大げさになってしまい、

嘘くさくなってしまいますが、すべて本心です。

 

家族ってのは好き嫌いで語るほど生易しいものじゃない。

そんな一つ一つ、

毎日学んでいます。

 

一緒に二人で、

最近は三人で過ごしてきた。

 

生まれから全部一緒に共有して、

全部が自分は知ってるよ。

 

まわりから「娘みたいな存在」って言ってもらえるだけで、

そんな風に思ってもらえるなんて、

こんなに嬉しいことないよね。

 

ももさんもそんな風に感じてくれてたかな。

今日も聞いてばっかりでごめん。

 

最後に眠るように亡くなったももさんは、

目を閉じていました。

 

動物は本能上、身を守るために目は必ず開いているそうです。

なので目を閉じているのは珍しいらしく。

 

よほど安心、安堵の中で天国へ行ったのでしょう、と。

 

これ以上ないタイミングだったので頷けるのですが、

何でも都合よく考えすぎもダメですよね。

でも今回ばかりは許してください。

 

 

ももさん。

ありがとう。

ずっと見ててね。

 

 

 

父親が亡くなった以来、激しく泣いた。

ふらつきながらお店に行き、

なんとか喧騒の中で一日を終える。

 

伝えると泣くので、

言ったり言わなかったりですみません。

まーまー心のパワーがいるんです。

 

妙にテンションの上がり下がりが激しくてすみません。

 

帰り、運転できないだろうと妻が迎えに来てくれる。

さすが分かってる。

ちょっと難しそうでした。

 

ずっと泣いてるので情けないなー。

 

って思いながら、

昔からロボットになりたい、といつも思うほど、

涙もろく、情に厚い。

 

それも良いところなんだろう、と前向きに感じ、

しっかりしなければと、同時に思った夜。

 

結局帰ってからは小さくなったももさんを抱きしめながら、

ずっと自問自答を繰り返してました。

今思ってもあの日は辛かった。

 

泣いてたら時間が流れ、

ご飯も喉を通らずの3日間。

寝ても涙、起きても涙でした。

 

そんな日曜日。

今日で丁度7日。

初七日です。

 

 

1日早くても、1日遅くても、

1時間早くても遅くても、

全てが成立しなかった日。

 

逆にすべてを成立させてくれた日。

ありがとう。

 

 

 

数日後、あとからずっと世話になってる、

お医者さんに聞いたら、

 

「貧血で弱っていたのは間違いない、

それによって体から効力がなくなって出血した可能性もある。

頑張ってたのでしょう、ずっと頑張った。」

 

泣きました。

 

 

毎日心の中にいます。

頑張ろうという気持ちにあふれています。

ここまでくるまで時間はかかりました。

 

今日も元気で、

仲良くやっております。

 

休んでないので、

色々ありすぎて、心労こそ、

それはそれは重いものですが、何とかもう一息。

 

また自分が変な話をしだしましたら、

温かく聞いてもらえればと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

そんなこんなで。

それではこの辺で。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

毎日同じ話で本当すみません。

 

 

今日は日曜日。

初七日です。

頑張ります。更新。。。

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